ビデオの内アニメ版を除いて、三種類見たことになります。
本日のビデオは最高裁で製作した裁判員というタイトルの
ついたものです。前の二作とは俳優さんも犯罪の内容も違い
ます。
●事件は現住建造物等放火罪
●特徴は犯人が自首している
●実刑にするべきか執行猶予付にするかどうか
●犯行に至った動機の理解の仕方
が裁判員の前にあなた方の考えはどうかと提示されます。
※私見ではこのビデオは中々良く出来ていると思います。
刑法百八条
火を放て現に人の住居に使用し又は人の現在する建造物、
汽車、艦船若しくは鉱坑を焼毀したる者は死刑又は無期
若しくは五年以上の懲役に処す
▲事件のあらまし
農閑期の出稼ぎ労働者が首になった腹いせに従業員宿舎に
放火。建物の上の階を焼いたもので、自分が火をつけました
と警察に自首しています。
第一審の判決 懲役五年の実刑。裁判員六人、裁判官三人の評議
の結論です。
■陪審員の勤務日数 ニ日間
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まいど、これからだの代書屋のおじさんのコメントを
恐縮ながら言わせて頂きます。
■お前は失敗ばかりしているから首だ、と事業主に言われて
頭にきてやったと犯人は供述しています。盛んに、あさはか
だったと反省の弁を言っている。
□毎年のように出稼ぎに来ている犯人、年のころ50歳ぐらい。
毎度言いますが、刑事事件の公判を見てきたものから考えると
余程、どこにも仕事が無かった上で、やっとあまりやったことも
無い仕事にありついたのなら有りえるかも知れませんが、首だと
言われるほど、失敗ばかりするほうが難しい出稼ぎ労働者の仕事
があるとすれば教えて欲しい。
不況で仕事が無いので、そんなに雇えないので、首になってくれ
というのが実情ではないか。
頭に来たから、放火したではスト−リ−が単純すぎないか。
人が現に寝ていなくても、人の住居に使用していれば、この犯罪
は成立します。
私のような者が言うべきではありませんが、あえて言わせて
頂ければ、テレビの事件物に似たような内容になりがち。の
ような感がします。
お出になっている俳優さんはすばらしい方々です。好演して
います。
特にテレビの事件物には無理があることが多い。その過程に
無理のある物が多々ある。NHKのものはともかく、首になった
位で仲間が寝ているかもしれない、宿舎に放火するでしょうか?
裁判員制度を勉強する前に、そんなことほんとにあるのかしら
と思います。
★ このビデオのいいところは、最後に裁判長の言った言葉で
不服なら控訴しなさいというところでしょう。様々な事前準備
のおかげで裁判員が二日か三日審理に加われば国民の普通の
感覚が判決に反映される。とされるなら・・・・・。
これは将に画期的な刑事訴訟の世界の改革だと思います。
☆ ビデオ制作の企画は専門家のかたです。協力は最高裁、法務省
、日弁連となっています。今回見せていただいた三巻のビデオ
に共通して言えることは、少し長くなっても、より現実的な
今の社会に近い題材、内容、本音に近いものが出来そうな感
がします。
▲ 裁判員に負担は掛けないという点が重視されたものと思います
△ 裁判官が専門用語を説明しつつ、世間の普通の人の感覚を
判決に反映したいという努力は伝わります。お疲れ様でした。
▼裁判員を参加させるまでの、検察、裁判所、弁護側のプロセス
がなんとかわかるようなビデオをみたいものです。中々裁判員
法、改正刑事訴訟法まで読む暇のない私には、こんなところが
希望です。宜しくお願いします。
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本日の最後に、もし読者の皆さんが、今の刑事訴訟法廷の
公判を是非一度傍聴してください。
私の言葉の意味するところがお分かりになると思います。
今様の刑事事件がどのように判決に至るのかを勉強して下さい。
そうすれば、国があなた方に何を期待しているのかが
少しは見えてくるはずです。
本日もご購読有難う。お元気で!